CDのエラー訂正/訂正方式、エラー内容を表記するうえで使用する用語等について記します。
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CDのエラー訂正について |
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CDのエラー訂正とは、誤って読み出された0と1の信号を記録された時点と全く同じ0と1の信号に訂正することをいいます。CDのような大容量の記録媒体では、このエラー訂正がたいへん重要/不可欠となります。 |
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CDのエラー訂正方式 |
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CDではエラー訂正にCIRC(Cross Inter
Leave Reed Solomon Code=サーク)と呼ばれる方式を採用しており、記録フォーマット(Mode1やCD-DAのことです)の種類に関係なく全てのCDに対してこの訂正処理が実行されます。
このCIRCはデータエラーを訂正する機能であり、C1、C2と呼ばれる2系列での訂正を行います。 1系列目には主にランダムエラーと呼ばれる短いエラー(C1)を、2系列目では主にバーストエラーと呼ばれる長いエラー(C2)を訂正し、長いエラー(C2)はデータを分散して短いエラーに変換することでエラーを訂正しやすくしています。 |
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エラー訂正バイト数 |
1バイト |
2バイト |
3バイト (訂正不能) |
系列 |
C1エラー |
E11 |
E21 |
E31(C1 訂正不能) |
C2エラー |
E12 |
E22 |
E32(CIRC 訂正不能) |
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C1エラー |
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C1エラーとは、1バイトから2バイトの短く高頻度に発生するようなエラーでランダムエラーとも呼ばれます。一般的にはC1エラーが少ないディスクは品質が高いディスクであるといえます。
『CDC-512』では1秒間毎のC1エラーの最大値/平均値を測定結果として表示しますが、1秒間毎に1バイトC1エラーを訂正した個数の合計をE11、2バイトC1エラー訂正の合計をE21、3バイト以上でC1訂正不能となった合計をE31と分類しています。
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C2エラー |
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C2エラーとは、バーストエラーと呼ばれる長いエラーを訂正します。
C1エラーと同様に、1秒間毎に1バイトC2エラーを訂正した個数の合計をE21、2バイト訂正の合計をE22、3バイト以上でC2(CIRC)訂正不能となった合計をE32と分類しています。
E32は基準となる規格*では、1つもあってはいけないともされています。 |
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BLER(ブロックエラーレート) |
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75ブロックのC1エラー(1秒間毎)〈E11、E21、E31〉の発生個数です。
BLERは、基準となる規格*としては、220cps(カウントパーセカンド)以下でなければならないとされています。 |
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BLER Max, BLER Ave |
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『CDC-512』では、[BLER Max](1秒間毎のC1エラー個数の最大値)ならびに、[BLER
Ave](1秒間毎のC1エラー個数の平均値)を表示します。 |
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バーストエラー |
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E21、またはE31のどちらかが5回以上連続して発生した場合の総称です。
ディスク表面に許容以上のキズ、埃、指紋等が付いた場合にも発生することがあります。
『CDC-512』では、1秒間毎のバーストエラー発生の有無を測定しています。 |
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FE(フォーガシングエラー) |
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1秒間毎のフォーガシングのエラーが発生した有無を測定します。
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TE(トラッキングエラー) |
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1秒間毎のトラッキングのエラーが発生した有無を測定します。 |
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β(ベータ) |
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1秒間毎のBeta値を測定します。Betaとはアシンメトリ(Asynmetry)の簡易測定の結果で、アシンメトリとはレーザーパワーによるピットの深さの不均整を表します。
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測定項目 |
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測定項目名 |
意 味 |
測定方法 |
判定方法 |
BLER |
E11またはE21
またはE31 |
1秒間毎の個数 |
最大値、平均値
一般的な規格として
BLER最大値は220以下
となっています。 |
E22 |
E22 |
1秒間毎の個数 |
合計値 |
E32 |
E32 |
1秒間毎のある/なし |
ポイント数 |
BURST |
E21またはE31が
5回以上連続 |
1秒間毎のある/なし |
ポイント数 |
FE |
フォーガシングエラー
5um相当のエラー
信号を検出します。 |
1秒間毎のある/なし |
ポイント数 |
TE |
トラッキングエラー
1/2相当のエラー
信号を検出します。 |
1秒間毎のある/なし |
ポイント数 |
Beta |
Betaはアシンメトリ
を簡易的に計測する
ことができます。 |
1秒間毎のある/なし |
ポイント数 |
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※基準となる規格/等速での測定
※パケットライトで記録されているディスクは測定できません。
※TOC情報のないディスクはチェックできません。
※規格を満たさないディスクについては、正しい検査結果が得られない場合があります。 |